英語で「終わり/終わる/終わらせる」などを意味するover, done, finish, endの違いや使い分けをそれぞれ簡単に解説!

over

overは「~の向こう」や「~の上」などを意味する前置詞または副詞ですが、文脈によっては「終わり/終焉」を意味します。

また、「終わらせる」というような能動的なニュアンスにもなります。

いずれの場合もover=「~の向こう/~の上」=「それ以上先はない」というようなイメージから成り立っています。

例文

Don’t worry about it, it’s over.
もう終わったからその事については心配しないで

Let’s get it over with.
さあ、そいつをさっさと終わらせちまおう

done

doneはdo「行う」の過去分詞です。

ニュアンスは「動作の完了」というような感じで、基本的には受動的な使われ方をします。

「動作の完了」を意味する事から転じて「終わり/終焉」というようなニュアンスにもなります。

また、文脈によってはoverのように「終わらせる」というような能動的な使い方も出来ます。

例文

I’m done.
俺はもうお終いだ

Let’s get it done.
さあ、そいつをさっさと終わらせちまおう

Are you done yet?
もう終わった?

※ある動作や業務などをやり終えたかどうか、もう終わったかどうかを尋ねる場合に多く用いられる常套句

finish

finishは「仕上げる/済ませる」というような意味の動詞です。

これはもうそのまま「仕上げる/済ませる」=「終わらせる」というような感じですね。

例文

You finish your homework first before you go out!
出かける前に宿題を先に終わらせなさい!

I went straight home after finishing my job.
仕事を終えた私は真っすぐに家に向かった

end

endは「終わり/終焉」を意味する名詞ですが、動詞として用いる事も出来ます。

その場合は「終わる」というようなニュアンスの自動詞として用いられる事がほとんどで、他動詞として用いられる事はありません。

例文

Let’s put an end to it.
終止符を打とう/もう終わりにさせよう

I wanna put an end to his bad behavior.
私は彼の悪い癖に終止符を打ちたい/もうやめさせたい

The movie ended like that.
その映画はそんな感じで終わった

使い分け

4つの単語の使い分けに関してはそれぞれの単語の成り立ちを念頭に置いて考えれば迷う事はないと思います。

基本的にここで紹介した単語はいずれも「終わり/終わらせる/終わる」というようなニュアンスなので、どれを使っても文法さえあっていれば間違いにはなりません。

後は言い回しの問題なので、そこはご自身の経験と照らし合わせて使い分けると良いと思います。

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onは「接着」を表す前置詞または副詞として様々な場面で用いられる単語ですが、用法があまりにも多いので、全てを一度に覚えようとすると大変です。

そこで今回は使用頻度の高いもの5つを優先的にまとめて、それぞれ簡単に解説していくので参考にしてください。

onのイメージ

5つの用法を紹介する前に先ずは簡単にonのイメージを確認していきましょう。

※必要ない方は読み飛ばしてください

先ほども言及しましたが、onのイメージは「接着」です。

なので、a golf ball is on the tableと言ったら「ゴルフボールが机の上にある」となり、lie down on one’s stomachと言ったら「お腹を下にして寝転がる」となります。

最初の文はゴルフボールと机が「接着」している事、つまり接している事を意味し、次の文はお腹と床が「接着」している事、つまり接している事を意味しています。

他にも、a novel based on fact「事実に基づいた小説」のように抽象的なものとの関係(接着)を表す事もありますが、これも「on=接着」というイメージが元になっています。

これから紹介するどの用法も基本的なイメージはどれも同じなので、頭に入れておいてください。

(物理的または抽象的な接着を表して)~の表面に/~の上に/~に接して/~に基づいた

これは前項の「onのイメージ」で言及した内容と同じもので、最も頻出頻度の高い最も基本的な用法になります。

先ほどのa golf ball is on the tableのように物理的な接着を表す事もa novel based on factのように抽象的なものとの関係(接着)を表す事も出来ます。

例文

Put (yourself) on your jacket.
ジャケットを着なさい

What is on your mind?
何を考えているの?(どうしたの?)

I saw your picture on the wall.
壁にかけてあるあなたの写真を見ました

(日付/曜日/時間/機会を表して)~に

onを用いて日付や曜日、時間、機会などとの接着を表す事も出来ます。

例えば「ある暑い日に彼と初めて出会った」などと言いたい場合はI first met him on a hot dayという風に言って表現する事が出来ます。

ちなみに、make it on timeと言ったら「時間通りに間に合う」などというニュアンスになりなりますが、これはある定められた時間と接着している事をイメージすれば分かりやすいです。

例文

I can’t do such a thing on a day like this.
今日みたいな日にそんな事やってられるか

I have to make it on her birthday.
彼女の誕生日に間に合わせないといけない

Let’s discus this again on the same time next week.
来週の同じ時間にその事についてまた話し合いましょう

~の途中/~の最中

onの「接着」というイメージを用いて「~の途中」「~の最中」を表現する事が出来ます。

例えば、I’m on my way homeと言ったら「私は帰宅途中です」などというニュアンスになりますが、これは「帰り道と接着している」=「帰りの途中」という風に考えれば分かりやすいかと思います。

ちなみに、I’m on the clockで「今現在就業時間内で働いている」=「仕事中」というニュアンスになります。

他にもIt’s on fire「それは今燃えている(最中)」などという風に用いる事も出来ます。

例文

I’m on my way to work.
仕事に向かっている途中です

I’m on a diet these days.
ここのところダイエット中なんだ

Are you on any medication?
何か使用中の薬はありますか?

~に関する/~に関して/~について

onは文脈によっては前置詞aboutのように「~に関する」「~に関して」「~について」などというニュアンスになります。

aboutとのニュアンスの違いに関しては、aboutがより広い事柄に対して用いられるのに対し、onはより専門的な事柄に対して用いられる事が多い印象です。

例えば、難しい学術的な事柄に関する事ならonを用いるというような感じです。

例文

I read books on philosophy last night.
昨夜は哲学に関する本を読みました

I’m writing thesis on psychology.
私は今心理学に関する論文を書いています

I watched a very interesting channel on animals on TV.
私は動物に関する非常に興味深い番組をテレビで観ました

(方法や手段を示して)~で/~を用いて

例えば、「電話で話す」「ナイフで手を切る」「ギターで演奏する」などのように「~を用いて~する」「~で~する」などと言いたい場合はonを用いて表現する事が出来ます。

一方で、「ナイフで野菜を切る」などと言う場合はonではなくwithを使う方が適切です。

例文

Let’s talk on the phone.
電話で話しましょう

Be careful not to cut your finger on your knife.
ナイフで手を切らないように気をつけてください

Play Jazz on the guitar.
ギターでジャズを演奏する

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前置詞atの基本的な4つの使い方!

前置詞atの基本的な4つの使い方!

atは前置詞として様々な場面で用いられる単語ですが、用法がたくさんあるので使い方を完璧にマスターするのは大変です。

そこで今回は基本的なatの使い方を4つ紹介し、それぞれ簡単に解説していくので参考にしてください。

場所/位置/方向

先ず、基本的にatは「具体的な場所や位置」を示す単語(前置詞)です。

なのでI first met my husband at her weddingなどと言った場合は「私は今の旦那と彼女の結婚式で初めて出会った」と訳します。

正確に言うとwedding(結婚式)は場所ではありませんが、場や会などを示して「どこどこで」「~で」などと言う場合はこのようにatを用いる事も多々あります。

また、人や物の位置や方向を示して「~に向かって~」などと言う場合もatを用いて表現する事が出来ます。 “前置詞atの基本的な4つの使い方!” の続きを読む

英語で「秘密裏に/こっそりと~する」などと言いたい場合はsecretlyを使うと良いという話

英語で「秘密裏に/こっそりと~する」などと言いたい場合はsecretlyを使うと良いでしょう。

secretlyの置く位置は文脈や強調したい箇所によって、動詞の前に置いたり、文末に置いたりします。

「秘密裏に/こっそりと」という事をより強調したい場合は基本的に動詞の前に置き、そうでない場合は文末に置きます。

それと、文章が長くなってしまう場合なども動詞の前に置かれる事が多い印象です。

例文

Could you please deliver this letter to him secretly? Without getting caught by anyone.
この手紙を誰にも気づかれずにこっそりと彼に届けてもらえますか?

He secretly delivered the letter to the man without getting caught by anyone.
彼は誰にも気づかれずにその手紙を秘密裏にその男に届けた

The skill has been secretly passed down in my family line from generation to generation.
そのスキルはこっそりと代々我が家に受け継がれてきた


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whileとduringの違い、使い分けについて簡潔に解説

今回は良く混合されがちなwhileduringの違いや使い分けについて簡潔に解説していきます。

先ず初めに

whileは接続詞で、duringは前置詞です。

なのでwhileの後ろには基本的にそれだけで特定の意味を伝える事の出来る文節が置かれます。

I like dancing behind my mom while she is cooking.
私は母が料理を作っている間に彼女の後ろで踊るのが好きだ

一方のduringは前置詞なので名詞または名詞節が置かれます。

What are you gonna do during your summer vacation this year?
今年の夏休みは何をする予定ですか?

while

whileは接続詞なので後ろには文節が置かれると言いましたが、主語が前後の文で同じ場合はwhile以下の文の主語を省略しても大丈夫です。

例えば、I sometimes smile while I‘m watching tvという文はwhileの前後の文の主語が同じなので、while以下の文の主語を省略してI sometimes smile while watching tvとしてもOKです。

一方でI sometimes smile while she is watching tvのような場合はwhileの前後の文で主語が異なるので省略出来ません。

例文

Don’t mess up the house while I’m out, got it?
私が出かけている間に家をめちゃめちゃにするなよ、分かったか?

Do you have something you wanna do while you’re in Okinawa?
沖縄にいる間に何かやりたい事はありますか?

I don’t wanna wash my clothes while taking a shower.
風呂に入っている時に自分の服を洗いたくない

during

先ほども言いましたがduringは前置詞なので名詞または名詞節が置かれます。

during~の後ろにさらに文章を置きたい場合はthatなどの接続詞を置きます。

ちなみにduringは「(特定の)期間中ずっと」というようなニュアンスもありますので、I gotta water the flowers everyday during this summerなどと言った場合は「夏の間中毎日花に水をやらないといけない」というような感じになります。

例文

I have a lot things to do during my stay in Osaka.
大阪に滞在している間にやらなくてはいけない事がたくさんある

Did she say something important during class today?
今日彼女は授業中に何か重要な事を言いましたか?

We need to prepare a lot of food stock not to get starving during winter which is coming soon.
もうすぐ来る冬の間に飢えないようにたくさんの保存食を用意する必要がある


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英語で「今まで/これまで以上に~」や「今まで/これまでにないくらい~」「かつてないくらい~」と言いたい場合は~more than everと言うと良いという話

英語で「私はアルバイト、フリーターです/アルバイト、フリーターとして働いています」などと言いたい場合はnot a regular workerまたはnon regular workerなどを使うと良いという話

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朝はin the morning, 夕方はin the eveningのようにinを使うのに対し、夜はat nightのようにatを使う理由

夜明け、朝、昼、夕、晩のように、英語にもこれらの言葉を意味する表現がありますが、朝夕はinを使うのに対し夜明けと昼夜はatを使う場合が多いです。

今回は何故このようにinatで使い分けられているのかについて簡潔に話していきます。

先ず初めに

inはin a month, in a day, in a minuteのように、ある時間からある時間まである程度間があるような場合に用いられます。

1~30日の間=in a month, 1~24時間の間=in a day, 1~60秒の間in a minute

atはat the moment, at that time, at ten o’ clockのように、ピンポイントまたは点的にある時間/瞬間を言及する時に用いられます。


in the morning

時期によって朝(午前)の時間は異なりますが、基本的に1~6時間ほどの時間の間があります。

なので、朝(午前)はin the morning「(約)朝6時からお昼の12時まで」を使います。

例文

Wake up early in the morning.
朝早くに起きる

Receive a letter in the morning.
朝に手紙を受け取る


in the evening

夕方も朝(午前)と同じで、時期によって時間は異なりますが、平均15時~18時頃までです。

1~3時間の時間の間があるので、これもinを使ってin the eveningと言うのが通例となっています。

例文

Eat something in the evening.
夕方に何か食べる

Meet someone in the evening.
夕方に誰かと会う


at noon

noonは正午(昼の12時ジャスト)を表す単語です。

なので、ピンポイントまたは点的なので、atを使ってat noonと言うのが通例です。

これが「昼頃」ならaround noonという風に言います。

例文

I have an appointment tomorrow at noon.
明日正午に約束がある

Meet me at noon.
正午に私と会ってください


at night

では夜はどうなのか?

夜は一番長いはずなのに何故inではなくatを用いるのか不思議に思っている人も多いかと思います。

これには明確な答えはありませんが、一般的には人は夜眠る事が多いので、夜を知覚する時間が点的のように短いためinではなくatが用いられるというような認識のようです。

現代人の感覚からするとそうは言っても暗くなってから寝るまでに数時間の時間の間はあるのでinを使う方がしっくりくると感じるかも知れませんが、昔の人は電気などなかったので、暗くなったら寝るのが基本だったでしょうから、夜を点的な時間と捉えてatを用いたというのも理解出来ます。

暗くなったら眠る→気づいたら朝になっている=点的=at night

例文

Work at night.
夜に働く

Stay up late at night.
夜遅くまで起きている


at dawn

空が白んでから明るくなるまでの間を「夜明け」と言います。

確かに空が白んでから明るくなるまである一定の時間の間はありますが、感覚的にあっという間に過ぎるので、これも点的と捉えてat dawnと言うのが通例です

例文

It happened at dawn.
それは夜明けに怒った

Wake up at dawn.
夜明けに起きる


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becauseの前にカンマを置く場合と置かない場合のニュアンスの違いと使い分けについて


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becauseの前にカンマを置く場合と置かない場合のニュアンスの違いと使い分けについて

理由を説明する時に良く用いられるbecauseですが、カンマを前に置く場合と置かない場合でニュアンスが若干異なるので今日はその辺の話をしたいと思います。

カンマが置かれる場合

例えば、I didn’t go there, because I felt tired last nightのようにbecauseの前にカンマが置かれる場合は基本的に前半の文を先に訳して、後半の文を「というのも/なぜなら~だから/だったからです」という風に続けます。

I didn’t go there, because I felt tired last night
私はそこには行きませんでした。なぜなら昨夜は疲れていたからです

例文

I know what you did, because I’ve been watching you.
あなたが何をしたか知ってるよ。だってずっと見てたからね

I guess you could get whatever you want, because I think you deserve.
君は多分欲しい物何でも手に入れられると思うよ。なぜなら僕は君にはその資格があると思ってるからね

She will never do such a thing to me, because she loves me.
彼女はそんな事決してしない。なぜなら彼女は私を愛しているから

カンマが置かれない場合

例えば、I like you because you’re so kindのようにbecauseの前にカンマが置かれない場合は基本的に後半の文を先に訳して「~だから/~なので/~だったから~だよ」という風に前半の文を後に訳します。

I like you because you’re so kind.
君はとても優しいので好きだよ

例文

I know what you did because I’ve been watching you.
ずっと見てたからあなたが何をしたか知ってるよ

I guess you could get whatever you want because I think you deserve.
僕は君にはその資格があると思うから多分君は欲しい物何でも手に入れられるんじゃないかな

She will never do such a thing to me because she loves me.
彼女は私を愛しているのでそんな事決して私にはしない

使い分け

使い分けに関しては前半の文を強調したい場合はカンマを置いて先に訳し、後半の文を強調したい場合はカンマを置かずに後半の文を先に訳すと良いと思います。

例文

I know what you did, because I’ve been watching you.
あなたが何をしたか知ってるよ。だってずっと見てたからね

I know what you did because I’ve been watching you.
ずっと見てたからあなたが何をしたか知ってるよ

I guess you could get whatever you want, because I think you deserve.
君は多分欲しい物何でも手に入れられると思うよ。なぜなら僕は君にはその資格があると思ってるからね

I guess you could get whatever you want because I think you deserve.
僕は君にはその資格があると思うから多分君は欲しい物何でも手に入れられるんじゃないかな

She will never do such a thing to me, because she loves me.
彼女はそんな事決してしない。なぜなら彼女は私を愛しているから

She will never do such a thing to me because she loves me.
彼女は私を愛しているのでそんな事決して私にはしない


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anyとsome/anythingとsomethingの違い、使い分け、否定文で使う場合のニュアンスの違いなどについて


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anyとsome/anythingとsomethingの違い、使い分け、否定文で使う場合のニュアンスの違いなどについて

anysomeは良く混合されがちな単語として教科書や参考書などにも使い方の対比などが記載されています。

ただ、some否定文では用いる事が出来ないなど、学習者を混乱させるような内容のものも多いので、今回はその辺の話も交えながらanysomeについて話をしていきます。

先ず初めに

anysomeは全く違う異なる単語で、意味合いが似ている類似しているという認識がそもそも間違っています。

anyは「いかなる~も/どんな~も」という意味合いの単語、主に形容詞です。

「誰でも/何でも」というように、あるグループ全体を指す時に使われます。

例えば、any peopleなら「人」というグループ全体を指すので、

any people can do it.
誰でも出来る

というように「いかなる人も~」=「誰でも~」というようなニュアンスになります。

一方someは「幾つかの/適量の/少量の」などという意味合いの単語、主に形容詞です。

「ある~」というように、あるグループの限定された物事/人々を指す時に使われます。

例えばsome peopleなら「人」というグループのさらに限定された(比較的少数の)人々を指すので、

some people can do it.
一部の人には出来る

というように「ある特定の人々」=「一部の人」というようなニュアンスになります。

any people can do it.
誰でも出来る

some people can do it.
一部の人には出来る


anythingとsomething

anythingsomethingのニュアンスの違いも上記の説明の内容と全く同じで、anythingはあるグループ全体を指す時に使われます。

somethingはあるグループの限定された物事を指す時に使われます。

分かりやすい例として、can I get you something to drink?「何かお飲み物をお持ちしましょうか?」というお店などでよく聞くフレーズをcan I get you anything to drink?にするとどうなるのかを説明します。

先ず、文法的に間違っているか?という問いに対しては間違ってはいないという答えが正解です。

ただ、日常会話において、通常の接客業務における「何かお飲み物をお持ちしましょうか?」というフレーズにanythingを用いるのが適切か?という問いには適切ではないという答えが正解です。

なぜなら、anything to drinkは「いかなる飲み物」=「飲み物全種」を意味するので、can I get you anything to drink?と言うと、あたかもそのお店にはこの世の全種類の飲み物が置いてあるかのようなニュアンスになってしまうからです。

なので、コーヒーやお茶など、ある程度限定されたニュアンスにするのが適切なため、something to drinkを用いるのが一般的には正解となります。

では、can I get you anything?「何かお持ちしましょうか?」というフレーズもお店などではよく聞くが、これも正しくはcan I get you something?なのか?と混乱してしまう方もいるかも知れませんが、飲み物や食べ物などに限定せずに漠然と客の注文を取る場合はcan I get you anything?と言うのが適切です。

can I get you anything?と客に尋ねて、例えば客が飲み物をオーダーしたとして、もう一度can I get you anything else?と言えば「他に何かご注文は?」というようなニュアンスになります。

これを食べ物や飲み物に限定したい場合はsomething to eatやsomething to drinkなどと言います。


否定文に使う場合のニュアンスの違い

not anyとする場合は「いかなる~もない」=「少しもない/全くない」というようなニュアンスになります。

ここで注意して欲しいのが、否定文にanyが使われているからと言ってany=「少しもない/全くない」というようなニュアンスになる訳ではないという事です。

あくまでもnot anyとした場合だけです。

例えば、I don’t have any moneyはnot anyなので「お金を少しも持っていない」となりますが、any money are not availableという文は否定文でもnot anyではないのでanyのニュアンスは変わらず「いかなるお金も使用出来ません」というようなニュアンスになります。

要は否定文だから肯定文だからという話ではなく、基本的にはanynot前にあるのか後ろにあるのかで判断します。

anyの前にnotがある場合はnot anyなのでニュアンスが変わります。

I don’t have any money

反対にanyの後ろにnotがある場合はnot anyではないのでニュアンスは変わりません。

any money are not available

ではsomeを否定文で用いる場合はどうなのか?について話していきます。

結論から言うとsomeの場合は基本的にはそのニュアンスは変わりません

そもそも否定文にsomeって使えるのか?については下記で説明していきます。


someって否定文では使えないのか?

冒頭でも言いましたが、確かに一部の教科書や参考書などではsomeは否定文に用いる事が出来ないというような文言がありますが、否定文にもsomeを用いる事は出来ます。

そしてその場合のニュアンスについては上記で言ったように基本的に変わりません。

例文

I don’t like some of my friends.
何人かの友人の事が好きではない

I couldn’t read some letters in the sentence.
その文章の幾つかの文字は解読出来なかった

I don’t like some Japanese food.
幾つか嫌いな日本料理がある

上記の例文のような使い方は日常的に良く使われる表現です。

ニュアンスも肯定文で用いられる場合と同じですよね。

ではなぜ一部の教科書や参考書はあたかもsomeは否定文では絶対的に用いる事が出来ないかのような事を言うのか?

これについては、おそらくその教科書や参考書が言っているのは、not anyと同じ意味ニュアンスとしてnot someを使う事は出来ないという事だと思います。

例えば「お金をいくらか持っている」と言いたい場合はI have some moneyと言いますが、「お金を少しも持っていない」と言いたい場合はI don’t have any moneyと言います。

英語に慣れていない人は「お金をいくらか持っている」の反対語が「お金を少しも持っていない」と考えて、I have some moneyにnotをつけてI don’t have some moneyとしがちです。

しかし、もともとI have some moneyは単に「お金をいくらか持っている」というだけでなく、「(何かに使うための)お金をいくらか持っている」というようなニュアンスなので、I don’t have some moneyというと「(何かに使うための)お金がいくつかない」というような限定的なニュアンスになってしまいます。

分かりやすく言うと、I don’t have some money for~とすると、生活費や娯楽費など、色々出資しなければならない内の幾つかのお金を持っていないというようなニュアンスになってしまうので、意味が分からなくなってしまうという事です。

こういった混乱を避けるために一部の教科書や参考書ではsomeは否定文では用いる事が出来ないと言っているんだと思います。

ただ、何回も繰り返しますが、否定文でもsomeを用いる事は出来ます。

使えるのは「いくつかの~は~ない」というような先ほどの例文のような場合がほとんどです。

I don’t like some of my friends.
何人かの友人の事が好きではない

I couldn’t read some letters in the sentence.
その文章の幾つかの文字は解読出来なかった

I don’t like some Japanese food.
幾つか嫌いな日本料理がある


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英語で「彼は~するのが上手い/~が上手/得意だ」などと言いたい場合はwellを使うと良いという話


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英語で「彼は~するのが上手い/~が上手/得意だ」などと言いたい場合はwellを使うと良いという話

例えば、「彼は~をするのが上手い/~が上手だ/得意だ」などと言いたい場合、英語には幾つか表現方法があります。

よく聞くのがhe is good at~のようにgoodを使って「上手い/上手/得意」というニュアンスを出す表現ですが、実はwellを使っても表現出来ます。

むしろ疑問文ではwellを使う人の方が多い気がします。

例えば、「彼は料理が上手/上手いですか?」などと言いたい場合、私の周りではis he good at cooking?よりもdoes he cook well?というような言い回しをする人が多いです。

ただし、過去形の文で用いる場合は注意が必要です。

did he cook well?と言った場合は基本的に「彼は(今夜のおかずなどを)上手に作れましたか?」というようなニュアンスになってしまいますので、「彼は以前は料理を作るのが上手だった/上手かったか?」というような事が言いたい場合はwas he good at cooking?などと言った方が適切かと思います。

また、文脈によっては「良く~する」というようなニュアンスにもなるので、注意してください。

例えばhe works very wellと言った場合は「彼はとても良く働く」というようなニュアンスになります。

例文

He plays the guitar very well.
彼はギターを弾くのがとても上手い/上手だ

He sings very well.
彼は歌がとても上手い/上手だ

He jokes very well.
彼は冗談を言うのが上手い

He writes very well.
彼は書くのが上手い


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英語でyesなのに「いいえ」noなのに「はい」となる場合の考え方について

what do you thinkやwho/which/where/when do you thinkの後に主語の抜けた文節が続く場合の考え方

英語で「~の好きなところと嫌いなところは何ですか?/~の好きなところと嫌いなところを教えてください」などと言いたい場合はwhat do you like and dislike about~などと言うと良いという話


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英語でyesなのに「いいえ」noなのに「はい」となる場合の考え方について

好きか嫌いか?

don’t you like~?「~が好きじゃないんですか?」などという質問に答える時、日本語の場合は「はい、嫌いです」または「いいえ、好きです」のように相手の言った事に対して肯定/否定から入りますが、英語の場合は相手の言った事の肯定や否定はせずに、シンプルに質問に対してのみ答えます。

質問の形式(肯定文か否定文か)を問わず、好きならシンプルにYes、嫌いならシンプルにNoです。

別の言い方をすると、英語では自分の答えが好き(肯定)なら絶対にYes、好きじゃない(否定)なら絶対にNoと答えます。

Don’t you like sushi?

好き(肯定) ならYes, I like sushiまたはYes, I doと答え、嫌い(否定)ならNo, I don’t like sushiまたはNo, I don’tと言います。

Do you like sushi?

好き(肯定) ならYes, I like sushiまたはYes, I doと答え、嫌い(否定)ならNo, I don’t like sushiまたはNo, I don’tと言います。

するかしないか?

これは例えばdon’t you work weekends?「週末は働かないんですか?」というような「するかしないか」という質問に答える時も全く同じで、週末にも働く(肯定)ならYes、働かない(否定)ならNoです。

Don’t you work weekends?

働く(肯定)ならYes, I work weekendsまたはYes, I doと答え、働かない(否定)ならNo, I don’t work weekendsまたはNo, I don’tと答えます。

Do you work weekends?

働く(肯定)ならYes, I work weekendsまたはYes, I doと答え、働かない(否定)ならNo, I don’t work weekendsまたはNo, I don’tと答えます。

right?やit is~isn’t it?に答える場合

これはyou didn’t do it, right?やyou did it, didn’t you?やit is beautiful, isn’t it?のように「~でしょ?~だよね?/~じゃない?~じゃないよね?」というような質問に答える時も全く同じで、やったなら(肯定なら)Yes、やってないなら(否定なら)Noです。

美しい(肯定)と思ったならYes、美しくない(否定)と思ったならNoと答えます。

You didn’t do it, right?

やったならYes I didと答え、やってないならNo, I didn’tと答えます。

You did it, didn’t you?

やったならYes I didと答え、やってないならNo, I didn’tと答えます。

You didn’t do it, did you?

やったならYes I didと答え、やってないならNo, I didn’tと答えます。

It is beautiful, isn’t it?

美しい(肯定)と思ったならYes, it isと答え、美しくない(否定)と思ったならNo, it isn’tと答えます。

It isn’t beautiful, is it?

美しい(肯定)と思ったならYes, it isと答え、美しくない(否定)と思ったならNo, it isn’tと答えます。


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