make someone doやwatch someone doなどの使役動詞や知覚動詞が使われる英文には動詞が二つ置かれ事があります。
今回はその辺の事をざっくり解説して行きたいと思います。
先ず初めに
make someone doやwatch someone doなどの二つ目の動詞は原形不定詞と言って、不定詞からtoを省略したものになります。
to doが文中で名詞や形容詞などの補語扱いになるように、原形不定詞も文中では名詞や形容詞などの補語扱いになります。
※例えば、I like to doのto doは名詞で、I have nothing to sayのto sayは形容詞です。
つまり、he made me goという文は動詞が二つ置かれているように思えますが、実際は主語+動詞+目的語+補語という基本的な平叙文の構造と全く同じという事です。
いずれにせよ原形不定詞が用いられるケースはそんなに多くないので全部覚えてしまいましょう!
使役動詞
使役動詞は名前の通り人や物に「~させる」というようなニュアンスの動詞で、良く原形不定詞と共に用いられるのはmake, have, let, helpの4つです。
makeは強制的に~させる、haveは半強制的に~させる、letは許可を得た上で~させる/~させてもらう、helpは手助けして~させる/させてあげる/してもらうなどと言った感じのニュアンスです。
なお、getも使役動詞として使われる事がありますが、その場合は限定不定詞ではなく不定詞や過去分詞を用いるのでここでは省略します。
例文
Don’t make me do something terrible to you.
僕に君に酷い事をさせないでくれよ
I had a hairdresser cut my hair this morning.
今朝美容師に髪を切ってもらった
Let me go.
行かせてくれ
He helped me stand up.
彼に立たせてもらった/立つのを手伝ってもらった
知覚動詞
知覚動詞は名前の通り五感に関係する動詞の事で、良く原形不定詞と共に用いられるのはsee, watch, hear, noticeの4つです。
ニュアンスはそれぞれの動詞に依存します。
なお、原形不定詞ではなく、hear someone doingやwatch someone doingのように現在分詞が用いられる事がありますが、その場合のニュアンスの違いはそのまま進行形と原形のニュアンスの違いとリンクします。
例えばhear someone singは「誰かが歌うのを聞く」というニュアンスで、hear someone singingは「誰かが歌っているのを聞く」というニュアンスになります。
例文
I just happened to see him steal the wallet.
私はたまたま彼が財布を盗むのを目撃した
I don’t wanna watch you do something like that.
君がそんな事をするのを見たくない
I want to hear him sing the song.
彼がその歌を歌うのを聞きたい
I noticed someone knock the door.
誰かが戸を叩くのに気がついた
その他
goやcomeなどは使役動詞でもなければ知覚動詞でもありませんが、口語では不定詞ではなく原形不定詞が用いられる事があります。
例文
Go see a doctor.
医者に会いに行く
Go get it.
それを取りに行く
Come see me.
会いに来てください
ちなみに
よく考えたら助動詞が使われている分も動詞が二つ入っている事になりますが、助動詞の場合は「助動詞」+「動詞の原形」で一つの動詞として考えるようです。
go doやcome doなども助動詞+動詞の原形の仲間と覚えると分かりやすいかも知れません。
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