グリーン グリーンの英語歌詞で英語を学ぼう!

グリーン グリーンと言えば小学生の頃に学校の授業などで歌った記憶がある人がとても多い曲だと思います。

しかし、オリジナルの英語歌詞を知っている人はどれほどいるでしょうか?

実は私もつい最近このオリジナルの英語歌詞を知ったのですが、日本語版のグリーングリーンとは余りに内容が違ったので驚きました。

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英語版「大きな古時計」を翻訳して英語を学ぼう!

大きな古時計は日本でも有名な童謡で誰もが知っている曲ですが、元々はアメリカの作曲家であるヘンリー・クレイ・ワークによって作詞作曲された英語の曲です。

この曲はヘンリーがイギリスを訪問している際に、宿泊先のホテルの主人から聞いた話を元に作詞をしたらしいです。

ちなみに日本語の歌詞ではおじいさんが生まれてから100年間となっていますが、オリジナルの英語版では90年間となっています。

さて、この曲に使われている表現は少し分かり辛いものもありますが、訳して見るととても良い英語の教本になります。

コーラスも含め全てを訳していくと大変なので、ここでは最も有名な部分のみを翻訳して解説していきます( ..)φメモメモ

ではさっそく歌詞を見ていきましょう。





My grandfather’s clock

By Henry Clay Work

My grandfather’s clock was too large for the shelf,

So it stood ninety years on the floor.

It was taller by half than the old man himself,

Though it weighed not a pennyweight more.

It was bought on the morn of the day that he was born,

And was always his treasure and pride.

But it stopped short, never to go again

When the old man died.

※実際に英語で歌われているのを聴きたい人はユーチューブで「My grandfather’s clock」と検索してみて下さい


和訳

祖父の時計は棚に納まるには大きすぎた

なので時計は90年もの間、床に置かれていた

時計は祖父の背丈よりも半分以上大きかったが、重さは少しも変わらなかった

時計は祖父が生まれた朝に購入されたもので、いつも祖父の宝物であり、誇りだった

でも時計は突然止まり、もう決して動かなくなった

祖父が亡くなった時に


ピックアップ単語・表現

grandfather=祖父

by half=半分ほど※場合によっては「かなり・半端なく」という意味合いにもなる

though=しかしながら・けれども(接続語)

weighed=重さがあった(weighの過去形)

pennyweightイギリスの硬貨ペニーを元とする重さの単位(a pennyweight=1ペニー分の重さ=1.555グラムほど)

morn=朝

bornbear(生む)の形容詞または過去分詞形、生まれた

stop short=急に止まる・突然止まる


解説

My grandfather’s clock was too large for the shelf

これは和訳では「祖父の時計は棚に納まるには大き過ぎた」と訳した部分ですね。

先ず祖父や祖母、祖父母は頭にgrandをつけて表します。

grandfather=おじいちゃん

grandmother=おばあちゃん

grandparents=祖父母

そしてbe too~for~は「~には~過ぎる」というニュアンスになります。

She is too beautiful for him.
彼女は美し過ぎて彼にはもったいない

The car is too expensive for me.
その車は私には高すぎる

なので「My grandfather’s clock was too large for the shelf=祖父の時計は棚に納まるには大き過ぎた」となります。

ちなみにSo it stood ninety years on the floorを「なので時計は90年もの間、床に置かれていた」と訳しましたが、これは直訳すると「なので時計は90年間床に立っていた」となります。

しかし英語の場合、「stood(stand)=立っていた(立っている)」というニュアンスに必ずしもなる訳ではなく、状況や文脈によってニュアンスは変化します。

なのでこの場合、stood=「立っていた」よりも「置かれていた」と訳する方が適切です。





It was taller by half than the old man himself

これは和訳では「時計は祖父の背丈よりも半分以上大きかった」と訳した部分ですね。

先ず、このtaller by half than~は「~よりも半分以上・半分ほど背が高い」という意味合いになります。

これは祖父の身長の半分ほど、つまり祖父の身長が180センチだった場合は90センチほど時計の方が背丈が高いという事になります。

つまり祖父の1.5倍ほどという事です

ちなみに「~よりも2倍、3倍背が高い」としたい場合は「2倍=twice taller than~」「3倍=three times taller than~」と表現したりします。

そして、先ほどピックアップ単語・表現のところで先述した通り、by halfは場合によっては「かなり・半端なく」といったニュアンスにもなるので注意して下さい(その場合はtooと一緒に用いられる事がほとんど)

You are too cute by half.
君はあまりにも可愛い過ぎる

It’s known as too dangerous by half.
それはあまりに危険過ぎると認知されている

なぜこのようなby halfでこのようなニュアンスになるのかは私にもよく分かりませんが、これは「by half=このような使われ方もする」程度の認識でOkだと思います。


though it weighed not a pennyweight more

これは和訳では「が、重さは少しも変わらなかった」と訳した部分ですね。

先ず、文頭のthoughですが、これは「しかしながら・けれども」というニュアンスの接続詞で、前文の「It was taller by half than the old man himself」と後半の文「it weighed not a pennyweight more」をつなぐ役割をしています。

そして、pennyweightとは先ほど先述した通り、イギリスの硬貨ペニーを元とする重さの単位の事なので、歌詞のa pennyweightは1ペニー分の重さ(1.555グラムほど)となります。

なので、though it weighed not a pennyweight moreを直訳すると「しかしながら、それは1ペニー分の重さも(祖父の体重を)上回らなかった」となります。

これを「時計は祖父の背丈よりも半分以上大きかった」という前文の文脈と合わせて、自然なニュアンスに直すと「しかしながら、重さは少しも変わらなかった」となります。

ちなみにこの文はnotの位置を変えて「it didn’t weigh a pennyweight more」としても同じです。


But it stopped short, never to go again

これは和訳では「でも時計は突然止まり、もう決して動かなくなった」と訳した部分ですね。

先ずこのshortは副詞として「急に・突然」というニュアンスです。

なのでstopped shortは「急に・突然止まった」となります。

そしてnever to go againは直訳すると「決して二度と進まない」となりますが、文脈を見てから訳すと「もう決して動かなくなった」と訳すのが適切になります。

考え方はstop to do=「~をするために立ち止まる」を基本に考えれば簡単です。

先ず分かりやすくする為に、この文の余計な部分を省略して、it stopped to go againとしてみましょう。

そうするとit stopped to go again=「それはもう一度進むために止まった」となります。

ここにnever(強い否定)を加えるとit stopped never to go again=「それはもう二度と進まないように止まった」となります。

これ等の言葉「~のために・~しないように」などと言う日本語につられて考えると頭が混乱してしまいますが、ようは事実にだけ目を向けて考えると、it stopped never to go againは「それは止まり、二度と進まないようになった」という事になります。

なので文脈を考えて自然なニュアンスに直すとit stopped short, never to go againは「それは突然止まり、もう決して動かなくなった」となります。





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