英語で「悪口を言う/悪く言う」を意味する単語や表現は幾つかありますが、それぞれニュアンスが微妙に異なるので適切に使い分ける必要があります。
そこで今回は英語で「悪口を言う/悪く言う」を表す単語や表現をまとめて、それぞれ簡単に解説していくので参考にして頂けたら幸いです。
Contents
talk bad about
talk bad about~は英語で「~を悪く言う/~の悪口を言う」を表す最も一般的な表現の一つで、様々なバリエーションがあります。
例えば、「talk badly about~」「talk bad things about~」「talk shit about~」「talk a lot of shit about~」「talk crap about~」などと言う風に用いられる事もありますが、どれも「~を悪く言う/~の悪口を言う」などという意味です。
注意点としては、shitやcrapなどは、最近ではしばしばbad(悪い)などの代わりに用いられる事も多いですが、基本的にbadよりも汚い言葉とされるので、フォーマルな場面ではshitなどを含めた表現は使わない方が良いです。
例文
She was talking bad about you this morning.
彼女は今朝あなたの悪口を言っていましたよ
Don’t talk bad about him to me.
私に彼の悪口を言うな
She likes to talk bad about others in front of people.
彼女は人前で他人の悪口を言うのが好きだ
We can’t trust people who talk bad about others.
他人の事を悪く言う奴は信用できない
speak ill of
speak ill of~を用いても「~を悪く言う/~の悪口を言う」を表す事が出来ます。
illは「悪い/不徳な/敵意のある」などという意味合いを持つ単語(形容詞または副詞)なので、speak ill of~とするとニュアンスは「~を悪く言う」となります。
また、talk bad aboutなどよりもフォーマルな印象なので、私はこちらの表現の方を好んで良く用います。
例文
She never speaks ill of anyone.
彼女は誰の事も決して悪く言わない
Have you ever seen her speaking ill of anyone?
君は彼女が誰かの悪口を言っている所を見たことがあるかい?
My mom told me not to speak ill of the dead.
ママは亡くなった人の事を悪く言っちゃダメだと私に話した
talk behind one’s back
これもtalk bad about~やspeak ill of~のように「~の悪口を言う」を意味する熟語として、ネイティブの間でよく用いられます。
talk behind one’s backは直訳すると「~の背中の後ろで話す」となりますが、実際のニュアンスは「陰口を叩く」などと言った感じです。
「~の背中の後ろで話す」=「~に隠れて話す」=「~の陰口を叩く/悪口を言う」というような感じですね。
例文
I don’t know why people like to talk about me behind my back.
どうして人は私の悪口を言うのが好きなのだろうか
Don’t trust people who talk behind your back.
自分の陰口を叩く連中は信用するな
What should I do if I happened to hear someone talking about me behind my back?
もしも誰かが自分の悪口を言っているのをたまたま聞いてしまった場合はどうすれば良いですか?
bad mouth
余り使われる表現ではありませんが、bad mouth~を用いても「~の悪口を言う/~を悪く言う」を表す事が出来ます。
もともとのニュアンスは、非常に感じ悪く「~を批判する/非難する」などと言った感じですが、そこから転じて「~の悪口を言う/~の事を悪く言う」などと言う意味合いでも用いられるようになりました。
また、bad mouth about~とはせずに、そのままbad mouth~で「~の事を悪く言う」などという意味になります。
例文
Why are you always bad mouthing him?
何であなたはいつも彼の事を悪く言うのですか?
What if your boss heard you bad mouthing him?
上司に悪口言ってるのばれたらどうするの?
The old man really likes to bad mouth the youth.
あの老人は若者を悪く言う事が本当に好きだ
call names
call namesは「誹謗中傷する/暴言を吐く/口頭で侮辱する/悪口を言う/変な名前で呼んだりしてからかう」などという意味合いのイディオムです。
余りピンと来ない表現かも知れませんが、英語圏の国では当たり前のように用いられる表現です。
名前は一人につき一つなので、通常はcall name=「名前を呼ぶ」のように、nameは単数形で用います。
これを、「call names」とすると「複数の名前で呼ぶ」となります。
愛称やニックネームなどは別として、一般的に正規の名前以外の名前で人を呼ぶ事(例えば赤毛の人に「おい赤毛」などと呼びかけたりする事)は失礼な事または良くない事なので、そこから派生してcall namesは「変な名前で呼んだりしてからかう」や「悪口を言う」「口頭で侮辱する」などという意味合いのイディオムになったそうです。
ちなみに、call someone namesという風に使う場合はこのsomeone部分に入れる代名詞は所有格ではなく目的格を入れるそうです。
要はcall my namesではなく、call me namesとするという事ですね。
例文
Don’t call her names!
彼女の事を悪く言うのは止めろ!
I’ve heard this from her that he always calls me names when I’m absent.
彼女から聞いたのだが、彼は私がいない時はいつも私の悪口を言っているそうだ
People used to call me names because of the big round glasses I wore back then.
昔は大きな丸い眼鏡をかけていたせいで周りの人からよくからかわれたものだ
I don’t know why she calls me names behind my back.
彼女が何で私の悪口を隠れて言うのか分からない
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