英語で「終わり/終わる/終わらせる」などを意味するover, done, finish, endの違いや使い分けをそれぞれ簡単に解説!

over

overは「~の向こう」や「~の上」などを意味する前置詞または副詞ですが、文脈によっては「終わり/終焉」を意味します。

また、「終わらせる」というような能動的なニュアンスにもなります。

いずれの場合もover=「~の向こう/~の上」=「それ以上先はない」というようなイメージから成り立っています。

例文

Don’t worry about it, it’s over.
もう終わったからその事については心配しないで

Let’s get it over with.
さあ、そいつをさっさと終わらせちまおう

done

doneはdo「行う」の過去分詞です。

ニュアンスは「動作の完了」というような感じで、基本的には受動的な使われ方をします。

「動作の完了」を意味する事から転じて「終わり/終焉」というようなニュアンスにもなります。

また、文脈によってはoverのように「終わらせる」というような能動的な使い方も出来ます。

例文

I’m done.
俺はもうお終いだ

Let’s get it done.
さあ、そいつをさっさと終わらせちまおう

Are you done yet?
もう終わった?

※ある動作や業務などをやり終えたかどうか、もう終わったかどうかを尋ねる場合に多く用いられる常套句

finish

finishは「仕上げる/済ませる」というような意味の動詞です。

これはもうそのまま「仕上げる/済ませる」=「終わらせる」というような感じですね。

例文

You finish your homework first before you go out!
出かける前に宿題を先に終わらせなさい!

I went straight home after finishing my job.
仕事を終えた私は真っすぐに家に向かった

end

endは「終わり/終焉」を意味する名詞ですが、動詞として用いる事も出来ます。

その場合は「終わる」というようなニュアンスの自動詞として用いられる事がほとんどで、他動詞として用いられる事はありません。

例文

Let’s put an end to it.
終止符を打とう/もう終わりにさせよう

I wanna put an end to his bad behavior.
私は彼の悪い癖に終止符を打ちたい/もうやめさせたい

The movie ended like that.
その映画はそんな感じで終わった

使い分け

4つの単語の使い分けに関してはそれぞれの単語の成り立ちを念頭に置いて考えれば迷う事はないと思います。

基本的にここで紹介した単語はいずれも「終わり/終わらせる/終わる」というようなニュアンスなので、どれを使っても文法さえあっていれば間違いにはなりません。

後は言い回しの問題なので、そこはご自身の経験と照らし合わせて使い分けると良いと思います。

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onは「接着」を表す前置詞または副詞として様々な場面で用いられる単語ですが、用法があまりにも多いので、全てを一度に覚えようとすると大変です。

そこで今回は使用頻度の高いもの5つを優先的にまとめて、それぞれ簡単に解説していくので参考にしてください。

onのイメージ

5つの用法を紹介する前に先ずは簡単にonのイメージを確認していきましょう。

※必要ない方は読み飛ばしてください

先ほども言及しましたが、onのイメージは「接着」です。

なので、a golf ball is on the tableと言ったら「ゴルフボールが机の上にある」となり、lie down on one’s stomachと言ったら「お腹を下にして寝転がる」となります。

最初の文はゴルフボールと机が「接着」している事、つまり接している事を意味し、次の文はお腹と床が「接着」している事、つまり接している事を意味しています。

他にも、a novel based on fact「事実に基づいた小説」のように抽象的なものとの関係(接着)を表す事もありますが、これも「on=接着」というイメージが元になっています。

これから紹介するどの用法も基本的なイメージはどれも同じなので、頭に入れておいてください。

(物理的または抽象的な接着を表して)~の表面に/~の上に/~に接して/~に基づいた

これは前項の「onのイメージ」で言及した内容と同じもので、最も頻出頻度の高い最も基本的な用法になります。

先ほどのa golf ball is on the tableのように物理的な接着を表す事もa novel based on factのように抽象的なものとの関係(接着)を表す事も出来ます。

例文

Put (yourself) on your jacket.
ジャケットを着なさい

What is on your mind?
何を考えているの?(どうしたの?)

I saw your picture on the wall.
壁にかけてあるあなたの写真を見ました

(日付/曜日/時間/機会を表して)~に

onを用いて日付や曜日、時間、機会などとの接着を表す事も出来ます。

例えば「ある暑い日に彼と初めて出会った」などと言いたい場合はI first met him on a hot dayという風に言って表現する事が出来ます。

ちなみに、make it on timeと言ったら「時間通りに間に合う」などというニュアンスになりなりますが、これはある定められた時間と接着している事をイメージすれば分かりやすいです。

例文

I can’t do such a thing on a day like this.
今日みたいな日にそんな事やってられるか

I have to make it on her birthday.
彼女の誕生日に間に合わせないといけない

Let’s discus this again on the same time next week.
来週の同じ時間にその事についてまた話し合いましょう

~の途中/~の最中

onの「接着」というイメージを用いて「~の途中」「~の最中」を表現する事が出来ます。

例えば、I’m on my way homeと言ったら「私は帰宅途中です」などというニュアンスになりますが、これは「帰り道と接着している」=「帰りの途中」という風に考えれば分かりやすいかと思います。

ちなみに、I’m on the clockで「今現在就業時間内で働いている」=「仕事中」というニュアンスになります。

他にもIt’s on fire「それは今燃えている(最中)」などという風に用いる事も出来ます。

例文

I’m on my way to work.
仕事に向かっている途中です

I’m on a diet these days.
ここのところダイエット中なんだ

Are you on any medication?
何か使用中の薬はありますか?

~に関する/~に関して/~について

onは文脈によっては前置詞aboutのように「~に関する」「~に関して」「~について」などというニュアンスになります。

aboutとのニュアンスの違いに関しては、aboutがより広い事柄に対して用いられるのに対し、onはより専門的な事柄に対して用いられる事が多い印象です。

例えば、難しい学術的な事柄に関する事ならonを用いるというような感じです。

例文

I read books on philosophy last night.
昨夜は哲学に関する本を読みました

I’m writing thesis on psychology.
私は今心理学に関する論文を書いています

I watched a very interesting channel on animals on TV.
私は動物に関する非常に興味深い番組をテレビで観ました

(方法や手段を示して)~で/~を用いて

例えば、「電話で話す」「ナイフで手を切る」「ギターで演奏する」などのように「~を用いて~する」「~で~する」などと言いたい場合はonを用いて表現する事が出来ます。

一方で、「ナイフで野菜を切る」などと言う場合はonではなくwithを使う方が適切です。

例文

Let’s talk on the phone.
電話で話しましょう

Be careful not to cut your finger on your knife.
ナイフで手を切らないように気をつけてください

Play Jazz on the guitar.
ギターでジャズを演奏する

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trustworthyとreliableの違い、使い分けを分かりやすく解説!例文あり

英語で「信頼出来る/信頼出来ない」と言いたい場合、文脈によっては様々な表現方法があるかとは思いますが、基本的にはtrustworthyまたはreliableを使って表現する事がほとんどだと思います。

そこで今回はtrustworthyreliableに焦点を当てて、両者の意味やニュアンス、使い分けなどの解説を簡単にしていきたいと思います。

trustworthy

trustworthyは動詞trust「信用する」と形容詞worthy「~に値する」を合体させた造語です。

両者の特徴がそのまま反映されていますので、「信用するに値する/信用する価値がある」というようなニュアンスの形容詞になります。

従って、「信用するに値する/信用する価値がある」=「信頼出来る」となります。

そして、否定語と共に用いれば「信用するに値しない/信用する価値がない」=「信頼出来ない」となります。

ちなみに、trustableと言っても同じような意味合いになりますが、英語圏ではほとんど使われないそうです。

例文

He is trustworthy for sure.
彼は間違いなく信頼出来る男だ

The information is not trustworthy enough.
その情報は信頼出来ない/信頼に足らない

Every word he says is trustworthy.
彼の言う事は全て信頼出来る

※この場合は素直に信用出来ると訳した方が良いかも知れません

reliable

reliableは動詞のrely「頼る/当てにする」と形容詞able「出来る/可能」を合体させた造語です。

他のable系の造語と同じなので、reliableもまた同じように「頼る事が出来る」=「頼れる/頼りになる」というようなニュアンスの形容詞になります。

従って、「頼れる/頼りになる」=「信頼出来る」となります。

これも先ほどと同じように、否定語と共に用いれば「頼れない/頼りにならない」=「信頼出来ない」となります。

例文

Is this information’s source reliable?
この情報源は信頼出来るのか?

He is a reliable man.
彼は信頼出来る男だ

I never buy anything there if the shop isn’t reliable.
信頼出来るお店じゃないとそこでは私は何も買わない

使い分け

どちらもニュアンスが似ているので、迷ってしまいそうですが、そんな時は原点に帰りましょう。

trustworthy
「信用するに値する/信用する価値がある」=「信頼出来る」

reliable
「頼れる/頼りになる」=「信頼出来る」

基本的にどちらも「こういう場合には使っちゃいけない」というような制限のようなものはないので、それぞれの成り立ちを念頭に置いて使い分ければ良いと思います。

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先ず、基本的にatは「具体的な場所や位置」を示す単語(前置詞)です。

なのでI first met my husband at her weddingなどと言った場合は「私は今の旦那と彼女の結婚式で初めて出会った」と訳します。

正確に言うとwedding(結婚式)は場所ではありませんが、場や会などを示して「どこどこで」「~で」などと言う場合はこのようにatを用いる事も多々あります。

また、人や物の位置や方向を示して「~に向かって~」などと言う場合もatを用いて表現する事が出来ます。 “前置詞atの基本的な4つの使い方!” の続きを読む